20250324
裁判所の期日に参加、傍聴した方からいただいた「傍聴記」をご紹介します。
2025年2月19日 第7回口頭弁論期日
次回期日は「進行協議」に決定
2025年2月19日、東京地方裁判所103号法廷、第7回口頭弁論を傍聴しました。傍聴席は、かなり埋まっていました。
私は外苑東京都訴訟(認可取消)について毎回傍聴しているので慣れましたが、はじめは期待が大きすぎてかがっかりしました。口頭弁論というと、原告被告の弁護士が歩き回るかどうかはともかく、舌鋒鋭く追及したり、巧みな論理や話術でかわしたり、やりとりが見ものと思ってしまいがちですが、どっこい、なのです。裁判官が何やら説明をしていて、弁護士先生がうなづいて事務調整が終わり、次回の期日を決めると、もうおしまい。実質15分から20分程度。「口頭」も「弁論」もないの? とモヤモヤしているうちに、裁判官は退廷して弁護団も被告側も退席、傍聴席も気が付けばほとんどが退出していました。なあーんだ、あっけないね、という間もなく私も退出していました。
ところが今日は、いつもと違いました。今回、原告側は、東京都環境影響評価審議会、いわゆる東京都の環境アセスメントおよびその不十分さに関する書面(意見書)を提出しました。それを裁判所と被告側が受け取り、そこで期日調整となるのですが、裁判官は、次回は口頭弁論ではなく、進行協議を提案してきました。進行協議の説明も裁判官が若干しましたが、どうも論点をどのように絞っていくとかこれまでの幅広い意見や証拠をどのようにまとめて行くのか、裁判所の目からみて不十分な点はどこか、原告被告がどのような主張立証を予定しているかなどについて、ざっくばらん単刀直入に協議する場のようで、傍聴も不可になるということです。原告側弁護士から、傍聴を可能にしてはどうかとの提案がありましたが、すでに会場が用意されていたようで、席数からも無理であると却下されています。
これまで、この東京都認可取消訴訟も口頭弁論7回が行われました。準備書面や証拠、意見書も重ねられ、いよいよそれらを整理追加補足の調整をしていく、大詰めの段階に入ったのかと感じました。これからこそ、世論の声を高め、認可取消が判断されるよう、運動を拡げていきたいです。また、次回3月25日の進行協議は一般の方の傍聴はありませんが、そこで次の口頭弁論期日が決まります。そのときには、友人知人を誘って、傍聴席をいっぱいにし、裁判官に無言の応援旗を振りたいと思います。
(風太朗)